ご依頼のきっかけと提案内容
相模原市にお住まいのお客様より「屋根の経年劣化が気になる」とのご相談をいただきました。
ご自宅は築25年を迎え、これまでメンテナンスを行ったことはありませんでした。
点検に伺うと、屋根には退色やヒビ割れが多く見られ、屋根の上を歩くだけでも割れてしまいそうな様子です。
幸いにも、雨漏りも無く屋根の下地材には特に問題が見られなかったため、今回はカバー工法での施工をご提案させていただきました。
施工前の様子
こちらが施工前の様子です。築25年ということもあり、屋根全体に色褪せや劣化が見られ、崩れてしまいそうな状態です。
今後の大雨や災害に備えて、頑丈な屋根に変えていきましょう。
施工の様子
①貫板、棟板金の撤去
今回の施工は、カバー工法ですので、古い屋根材の上から新しい屋根材を被せて施工します。
屋根材を新設する前に、下地部分を整えていきましょう!まず初めに、屋根の棟板金と貫板を撤去します。棟板金と貫板は、屋根の一番上に設置され、屋根の面と面をつなぐ役割があり、住宅の中で最も雨風に晒されやすく、劣化が進みやすいです。
参考ページ▷「屋根の「棟板金」とは?役割や注意すべき劣化状態について」
②ルーフィング材の設置
棟板金などを撤去したら、ルーフィング材を新設します。ルーフィング材とは、屋根用の防水シートを言い、屋根材の隙間から入った雨水を室内に侵入させないように設置されます。今回使用したルーフィング材は、「PカラーEX+」です!こちらの製品は、防水性などの基本性能に優れ、コストパフォーマンスが高い点が特徴です。ルーフィング材も劣化が進むと、柔らかかったシートが固く変形し、破れなどの故障を引き起こします。これらの要因は、雨漏りにつながる可能性が非常に高いです。
トップライト(天窓)部分にも隙間なくしっかり貼っていきます。
これで、屋根の下地は完璧です!
参考ページ▷「屋根の寿命はルーフィング材で決まる」
③谷板金の設置
続いて、ルーフィング材の上から谷板金を取り付けます。谷板金は、必ず全ての屋根にある訳ではなく、屋根の形状に合わせて設置されます。これにより、雨水が適切に排水されます。しかし、雨水が集中しやすい部分でもあるため、傷みやすい場所です。そのため、ルーフィング材と隙間ができないように、しっかりと固定する必要があります。
④屋根材の新設
谷板金が設置出来たら、新しい屋根材を取り付けます。今回使用した屋根材は「オークリッジスーパー」で、色味はテラコッタです。オークリッジスーパーは、その主成分がアスファルトでできているため、耐久性や防水性に非常に優れています。また、そのデザイン性からも人気の高い製品です。二層構造による凹凸や、色の濃淡のデザインによって、屋根に立体感を与えてくれます♪テラコッタの色味だけではなく、そのほかにも約6色のカラーバリエーションがある点も嬉しいポイントです!
⑤貫板や棟板金の設置
屋根材の上から、貫板を取り付けます。今回は、樹脂製の貫板を使用しました。
樹脂製なので、軽量で水を吸収しにくく、耐久性が高い作りになっています。
貫板の継ぎ目にもコーキング材を丁寧に塗布して、密着させます。
最後に、貫板の上から棟板金を設置します。貫板を覆うように取り付け、雨水の侵入を防ぎ、屋根材を固定します。
完工
以上で施工は完了です。
劣化が進んでいた屋根が、統一感のある美しい屋根に生まれ変わりました。
屋根は、住宅の中でも大きな部分ですので、屋根の印象が変わると家全体の印象も大きく変わりますね!デザイン面だけではなく、ルーフィング材などの下地部分や、屋根材などの細部にこだわって施工しているので、今後の雨漏りについてもご心配いりません!
担当者からのコメント
この度は、相模原屋根修理センターにご相談いただき、ありがとうございました。屋根の劣化が気になるとのご相談でしたが、無事に完工できました。お客様にも満足いただけたようで、大変嬉しく思います。屋根は見えずらい部分ですので、気づかぬうちに劣化が進んでいる場合があります。また、劣化に気づいていても、放置される方が多いです。しかし劣化を放っておくと、雨漏りだけではなく、さらなる被害に繋がってしまいます。ですので、劣化に気が付いたら、なるべく早いタイミングでご相談いただければと思います。また、定期的なメンテナンスや点検の実施も劣化を防ぐうえで重要です。
相模原屋根修理センターでは、ご相談や調査などを無料で行っておりますので、気になる点がございましたら、ぜひ一度お問合せ下さい!お客様に最善な提案をさせて頂きます。
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参考ページ▷「屋根の耐用年数ってどのくらい?各屋根材ごとの寿命目安まとめ」