ご依頼のきっかけ・ご提案内容
今回はご依頼誠にありがとうございます。お客様のご住宅は築20年ほど、3階建ての戸建てです。「エコグラーニ」という屋根材を好まれていたとのことでしたが、20年が経ったので、屋根を新しいものに変えたいとのお問い合わせでした。施工期間は3日です。
施工前
施工前の屋根の様子です。色褪せが明らかに見受けられ、反りも起こっています。
施工中
撤去と下地調整
近隣の方へご挨拶を行い、足場や養生の設置ができましたら、まずは棟板金を撤去します。それから、新しい屋根を取り付ける土台となる古い屋根は、障害物のないよう平らに整えます。これを下地調整といいます。
水切り板金の設置
屋根の軒先に付ける、水切り板金を設置します。流れてきた雨水を樋に集めたり、破風板など屋根の各部に雨水を浸みこませないようにするために使われます。目立ちませんが、雨漏りを防ぐために欠かすことのできない部位です。
ルーフィング
次にルーフィングを敷きます。カバー工法ですので、既存の屋根の上に敷いていきます。ルーフィングとは、屋根材の下に敷く防水シートのことで、雨水から屋根内をバリアし、建材にまで浸食することを防ぎます。10年~長いと50年、材質によって耐久年数にかなりの差があるため、メンテナンスの際には屋根材だけでなく、ルーフィングの劣化状態をしっかり見る必要があります。
今回使用したのは「pカラーEX+」という製品です。優れた柔軟性で複雑な形状の屋根にもぴったりとフィットし、高い耐久性を持ちます。防水性を高めるため、シート同士は10センチ以上幅を重ねて敷きます。
屋根材設置
ルーフィングの上に屋根材を敷きます。屋根材は耐風性に優れた「エコグラーニ」ですが、ビスを打って固定する角度が少し一般的なものと異なるため、この耐風性を発揮させるためには繊細なプロの技術が必要です。弊社では、上っ面だけの施工はせず、長期にわたって確かに機能する施工にするため、ビス一つ打つ作業においても気を緩めません。
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貫板・棟板金の設置
屋根板が全て設置できたら、雨漏り防止のために重要な棟板金を設置していきます。とはいっても、直接板金を取り付けるわけではなく、まずはしっかりと留めるための土台を置きます。その土台となる板を貫板といい、これが経年劣化していると板金を留めておく力が弱まり、台風などで板金が飛ばされる危険性もあります。今回使用した貫板は樹脂製で、木製より耐久性にかなり優れています。
段差になっている部分にも同様にルーフィング・屋根材と敷いていき、貫板と板金を取り付けます。
板金は雨風に一番最初にさらされる部分のため、定期的なメンテナンスが非常に大切です。
完工
屋根材の表面は石の粒が施されているため、高級・重厚感のあるテクスチャです。今回のご住宅では、下屋と大屋根が重なる複雑な箇所があったため、その部分は特に入念に施工致しました。屋根材同士が結合する部分が多かったり、取り合い部分(外壁と屋根が接合する部分)が多いなど、複雑な形状になるほど雨漏りするリスクも高いのです。
担当者のコメント
屋根修理・雨漏り工事は決して安い価格でできる工事でないことを踏まえ、お客様のご依頼時の不安も大きいかと存じております。だからこそ弊社では、大手ハウスメーカーとは違い、「職人」としてお客様のためにできることを全て行いたいと考えております。ご心配の点やこだわりの点にも心を沿わせて施工致しますので、何かございましたら、相模原修理センターまでお気軽にお申しつけくださいませ。